脚本・演出、童話創作の傍ら、音楽劇の制作に取り組む佐野語郎の活動紹介~作・演出に『全体演劇 わがジャンヌ、わがお七』ほか。出版に『ほしのこ ピッカル』『雪女とオフィーリア、そしてクローディアス 東京ミニオペラカンパニーの挑戦』ほか。
*公式サイトはこちら歌舞伎座27日まで通し狂言として「忠臣蔵」が歌舞伎座にかかるのは、2013年以来のこと。Aプロ、Bプロの座組は実に豪華な顔ぶれだ。主役の大星由良之助を片岡仁左衛門、尾上松緑、片岡愛之助の3人がつとめることをはじめ、主要な役のうち多数がダブルキャストで、ベテランはより重厚で滋味深く、若手は意欲を漲らせて清々しい。昼夜ともにBプロを観劇した。本作観劇のblog記事→2006年1月新春浅草歌舞伎、2015年1月新春浅草歌舞伎実際はもっと観ているはず・・・。【昼の部】大序・三段目、四段目道行古式ゆかしく、ゆったりしたテンポと間合いで壮大な物語の幕が開くさまに、背筋も伸びる。高師直の罵詈雑言に耐えかねた塩谷判官が起こした殿中の刃傷事件、続く切腹から城明け渡しまで、怒濤のようでありつつ、じわじわと...三月大歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」
罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/3/28ラズミーヒンとの決別に、ポルフィーリイとの二回目の対話。喜劇として書くなら、紆余曲折のすえ、やっと自白しても、周りがどうせ嘘だろうと妙に出来のよい解釈をして無罪になるということもありうる。あいつは実は秘密結社に所属していたんだとか、文脈によっては勘違いコメディになりそう。分離派信徒(ラスコーリニック)320というプロテスタントの一派があるらしい。そのまま、ラスコの名前になっているが、意図的なものなんだろうか。もう固有名詞の長さと数が嫌がらせかというくらいなので色々疑心暗鬼になっている。ポルフィーリイの詰め方が巧み。安心させておいてズドンと核心を突く。名探偵の定番ムーブでもあるけど、これでもかというくらいシロを強調しておいて、言葉を紡いでいくう...ドストエフスキー『罪と罰(下)』(296~330p)
実写化もされ、原作も気になっていたのですが、ひとまず入り口としてアニメを。 福田組で実写化とのことだったので、もっとコメディテイストかと思ったら、違うんで…
罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/3/27マルメの妻カテリーナも死ぬ。家を追い出され、子供たちを連れまわし、往来で大道芸のまねごとをする。レベジャーニコフに発狂したと言われるほどの奇行を見せつけ、肺病が一気に進行してしまった。壮絶。「これ、発狂なのかな」とも思ってしまう。彼女の中ではそれなりの道理があるし。自分の難儀な性格と、不幸な境遇が混ざり合って、結果あんな感じになってしまった。どんなかたち形であれ、母親が死ぬというのは読んでいてつらい気持ちになる。本作はみじめに死んでいく人が多い。セクハラおやじこと、スヴィドリガイロフが急に出てくる。よりによって、こいつが真相に気づく。まさか彼が本作のキーマンになっていくのか。今のところ、カテリーナの子供たちを大金を添えて孤児院に送ったり、本当...ドストエフスキー『罪と罰(下)』(262~296p)
鼻の骨が「く」の字に曲がっていて…俳優の伊藤裕一さん鼻中隔湾曲症の手術を振り返る|独白 愉快な“病人”たち この2月、曲がっている鼻の骨を取り除く手術をしま…
新年度が始まります。桜も咲いて心浮き立つ季節ですね。肌寒かったり気温が一気に夏日になるなど天候不安定ですが、仕事も観劇も俳句も元気に取り組めますように。観劇はこちら*山の羊舎第10回公演『メリーさんの羊』別役実作山下悟演出公式サイトはこちら(サイト内に「『メリーさんの羊』を上演する会」のプロフィール、上演記録記載あり)下北沢/小劇場楽園本作観劇のblog記事→2012年11月「中村伸郎とメリーさんの羊」2000年2月観劇の渋谷ジャンジャン閉館公演『メリーさんの羊』は、因幡屋通信5号に「幻ではなかった」の記事あり。*文学座プラチナネクスト十五周年記念公演公式サイトはこちら岸田國士作『速水女塾』・・・きしだ組、くにお組のダブルキャスト樋口一葉原作『にごりえ』ドラマリーディング久保田万太郎作『おりき』演出はいず...2025年4月の観劇と俳句の予定
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