脚本・演出、童話創作の傍ら、音楽劇の制作に取り組む佐野語郎の活動紹介~作・演出に『全体演劇 わがジャンヌ、わがお七』ほか。出版に『ほしのこ ピッカル』『雪女とオフィーリア、そしてクローディアス 東京ミニオペラカンパニーの挑戦』ほか。
*田村孝裕作五戸真理枝演出公式サイトはこちら紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA29日までその後岐阜県/可児市文化創造センターala(小劇場)公演ありこれまでのblog記事を検索してみたが、もしかするとこれが初田村作品の観劇かもしれない。主人公椎葉里歩はもうじき40歳、優しい夫と暮らし、子どもはいない。両親も元気で仕事にも特に不満はない・・・と言いつつ、実は不妊治療を受けているが夫は積極的ではなく(理由はあとで明かされる)、両親の仲は険悪、仕事にそれほどやりがいも見いだせない。このままでいいのか?日々さまざまな場面に選択肢があり、迷いと後悔を繰り返す。もし別の選択をしていたら、違う人生があるのではないか。舞台にはある選択をした「りほ」(畑田麻衣子)と、違う選択をした「リホ」(吉野実紗)が登場し、互...文学座公演『もうひとりのわたしへ』
【覚書】六月大歌舞伎 八代目尾上菊五郎 六代目尾上菊之助襲名披露
*公式サイトはこちら歌舞伎座27日まで5月の團菊祭に続いてこの月も襲名披露が行われた。【昼の部】☆「元禄花見踊」・・・出雲阿の国(尾上右近)、名古屋山三(中村隼人)を軸に、元禄の男女が華やかに踊る一幕。尾上眞秀があるバラエティー番組で「(右近は)顔(化粧)がすごくうまい」と言っていた通り、顔はもちろん、すがたや踊りの所作に見惚れる。女形も立ち役も何でもこなす人なのだ。☆「菅原伝授手習鑑」より「車引」・・・梅王丸の六代目尾上菊之助、桜丸の上村吉太朗、松王丸の中村鷹之資いずも初役とのこと。菊之助は小さなからだを精一杯拡げて見得を切る。母方祖父の二代目吉右衛門が得意としていた梅王丸、これから何度も演じる機会があるだろう。杉王丸役の9歳・中村種太郎もよく頑張った。中村又五郎の藤原時平が引き締める。おお、この方も初...【覚書】六月大歌舞伎八代目尾上菊五郎六代目尾上菊之助襲名披露
2025/6/29ムルソーは逮捕される。クリスト教徒の判事の機嫌を損ねつつ、尋問を受ける。彼の身柄は憲兵に託される。二部のはじまり。前章で彼は眼を斬られたと思ったんだけど触れられていない。違うんだろうか。ムルソーは相変わらず他人事感覚で尋問を受ける。心証をよくしようという意思が見えない。敬虔な判事は「神を信じるか」と聞くが「信じない」と答える。どうしてこんなにやる気がないんだろう。こういう淡々としている感じは作中人物としてあんまり好きではない。現実味がない。そう考えてみると、ちょっと何かあると周囲にキレ散らかしていたラスコーリニコフは、まだ人間臭かった。ただ、前章で、好きな浜辺の特殊な沈黙をうちこわしてしまったと感じてから、更に銃を撃ち込んでいるので、そこで少し苛ついていたなかなとは思った。「悔恨よりも倦...カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第二部/1
おかげさまで無事、公演終わりました。終わった途端にバッタバタで。今回の振り返りは土曜日からになると思います。よろしくお願いいたしますー!応援してくださった皆様…
2025/6/29ムルソーとマリイはレエモンに誘われ、彼の友人の別荘に遊びに行く。レエモンは元恋人への暴行によりアラビア人に付きまとわれている。彼らとのいざこざのすえ、ムルソーはアラビア人の一人を射殺してしまう。第一部の最終章だからか急に長い。そして、派手ないざこざが発生する。急にピストルが出てきてビックリする。物としてはあるだろうけど、チンピラとしか思えないレエモンくらいでも持てるものなんだ。またムルソーとマリイが海でイチャイチャしている。読み飛ばしそうになる。マリイとの結婚話でも、相変わらず、他者に関心のなさそうなムルソー。謎の合席女も登場するが、いまのところ何者なのか不明。悪友と悪友の友人の別荘に恋人を連れて行くのは、嫌な予感しかしなかったけど、特に問題なかった。まだ油断できないけど。ここからムルソ...カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第一部/5
今でも、たまに思い出す。 まだ味のする、高校時代の英語教師に言われた 「お前らはさぁ、腐ったリンゴ」なんだよ。 という説教。 このあと、何を言われたかは正直覚…
Benjamin Berman『スリムになる4つの簡単な方法』
BenjaminBerman『スリムになる4つの簡単な方法』2025/6/30痩せるための4つのステップを、ある失恋した男をモデルケースにして紹介する話。いきなりビール1杯はパン7枚に相当すると言われる。どういう計算なんだろう。4ステップのうちの一つに失恋が出てくる。また失恋。短編動画の住人は、みんなよく付き合っているし、よくフラれている。まったく一般化できるものではないし、何で失恋なのかの理屈はよくわからなかった。前の恋人の前でうまくいっているように見せるのは大事。というか、未練ある前提なのか。内容はともかく、意味の異なる屋上からの景色を二回見せる構成はうまいというか、映像づくりが手馴れている感じ。参考にできる。たしかに主役の男性は当初だいぶぽっちゃりしているが、映像が進むにつれ、どんどんスリムになって...BenjaminBerman『スリムになる4つの簡単な方法』
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