ヒルティ『眠られぬ夜のために(第一部)』より-2月1日~2月28日
「2月1日神との関係は、なによりも先ず、われわれの側において徹底的に誠実でなければならない。信仰の大きな動揺や、そればかりか背信があっても、そのあとに悔い改めが行われるならば、まだしもゆるされるが、冷たい無関心や、ただ義務を果すだけの形式主義は決してゆるされない。これは人間同士の真の友情においても同じであって、ただ義務感だけでは維持されないのである。」「2月2日「神の怒り」は、ただキリストの受難と死によって、いわばその血によってのみ鎮められたという教会の教理は、私には十分納得できないものであった。神がそのような怒りをわれわれに対して抱いていたとすれば、この救い主を決して送ってよこされなかったであろう。神がこれを送られたということに、すでにゆるしがふくまれている。実際キリストはこの世でただ急いで苦しみをうけ...ヒルティ『眠られぬ夜のために(第一部)』より-2月1日~2月28日