『タルチュフ』モリエール 感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 金満家のオルゴンは、自称零落貴族のタルチュフを信頼して家政全般をまかせ、娘と結婚させようとまでする。タルチュフはといえば敬虔な信心家をよそおってオルゴンをたぶらかし、財産横領を策し、妻にも言いよるという始末。ルイ十四世時代の社会を痛烈に諷刺したこの喜劇で、モリエールは偽善者の典型を創造した。 1643年にわずか五歳でルイ十四世は即位しました。母后アンヌ・ドートリッシュが摂政、枢機卿ジュール・マザランが実政を行い、王権の強化を図ります。既得権の弱体化を恐れた貴族、度重なる増税を苦にした庶民、それぞれが王権に反旗を翻したフロイドの乱も、マザランの…